人気メールマガジンの作り方概要〜どうすれば読者が増えるの? どうすれば人気メルマガになるの? 効果的なメルマガの告知方法はあるの? 徹底的リサーチにより、人気メルマガ発行のノウハウをリリースします。

メルマガの再利用を考えよう!

【 発行回数に比例して読者さんも成長すると心得よ 】

「初心者のための」と冠をつけたメールマガジンがある。 しかし、初心者相手のコンテンツはメールマガジンでは成り立たない。購読するユーザーも成長するからである。

 たとえばあるパソコンソフトをテーマに「初心者のための○○操作方法」とメールマガジンを発行するとする。そのメールマガジンを購読する人は、そのパソコンソフトを使いこなせるようになりたいからメールマガジンを購読する。創刊号と第10号では読者さんのスキルは違うものとなる。

 読者さんのスキルが上がっているのに、いつまでも初心者向けのテーマで発行していたら、飽きられてしまう。分かり切ったことをわざわざメールマガジンで読む必要はないからだ。最初は初心者向けでも、読者さんのスキルの合わせて内容をステップアップしなければならない。いつまでも初心者ではダメなのである。

 初心者向けであっても、年月がたってきたら冠の「初心者」をはずさないと、タイトルにつられて本当の初心者が購読することになる。ある程度内容がレベルアップしたら、「初心者」の文字をはずすことが、新規購読者には親切なのだ。

【 初心者は扱いがやっかいだと心得よ! 】

 オイラは初心者には優しくない。普通、メールマガジンの作り方のようなものを発行すると、発行の仕組みとか、どのようなメールマガジンスタンドがあるとか、ヘッダやフッタの作り方とか、そのようなことから解説を始める。

 しかし、オイラはそのような初心者向けの内容はすべて省いた。想定読者からまるっきりの初心者を省いたからである。だいたい、Windows95時代ならばインターネットはみんなとゆ〜か、ほとんどが初心者である。しかし、ここまでインターネットが普及した時代に初心者も何もないのである。これからインターネットに触れる小学生や中学生、彼ら彼女らは、もちろん初心者と言うことになるが、インターネットに参加して3日もすれば、初心者卒業だ。数ヶ月もすると、「それはやってはいけないよ」ってことまでやってしまう。

 こういう言い方をすると横柄とか横暴とか言われるが、オイラは人様のためにメールマガジンを発行しているのではなく、自分のためにメールマガジンを発行しているのだ。自分が「こういう人たちと知り合いたい」と言う層を設定して、彼らとコミュニケーションを取りたいのだ。

 メールマガジンではないが、CGIなどを公開しているサイトも初心者には優しくはない。一応、FAQなどは設けているが、それでも分かりづらい。でも、それはそれでよいのだ。彼らはCGIを公開することで、自らのスキルアップを求めているのだ。スキルを持った人たちで情報交換を重ね、さらなるスキルアップを目的としているのだ。

 会費を集めてメールマガジンやホームページを運営しているわけではないのだから、運営者自身が一番得をする形でよいのだ。

【 一度書いたメールマガジンを使い回そう! 】

 一つ考えられるのがコンテンツの再利用である。

 現在発行しているメールマガジンのタイトルや紹介文から、初級者向けの表現を排除し、レベルに合わせた内容に変更する。そして、初心者レベルの時に使っていたものを少しリライトして、初心者向けのメールマガジンを新しく発行する。こうすれば、新しいメールマガジンをもう一度発行できる。一度使ったコンテンツを使い回すので、たいした労力もかからない。

 読者さんのスキルは上がるから、最初に発行したものを上級、二番目のものを中級にシフトして、再々度初級編を作れば、三部作のできあがりなのである。1つのコンテンツが3つに増え、しかも読者さんのスキルにあったものを提供できる。

 なんともナイスなアイデアである。

【 コンテンツの再利用に問題なし! 】

 三部作使い回しは我ながらよいアイデアだと思うが、読者さんに対して失礼では? との声も上がってきそうなので先手を打っておく。

 確かに、読者さんに対して同じコンテンツを使い回すのは失礼だが、それは同じ読者さんに対してである。第二弾、第三弾の初級編と第一弾の読者はかぶらない。第二弾、第三弾の読者には初めて触れる内容なのである。極端な話、かつて全盛を誇った「中一時代」は毎年同じ内容でもかまわないが、「中一時代」と「中二時代」は読者がそのまま移行するから、内容はだぶってはいけないのと同じ理屈なのだ。

 オイラは予備校で英語を教えていたが、毎年やることは同じ。入試の傾向の変化や、使った教材の受け具合を考慮して、修正は行うが、まるっきり違うものにはならない。5年とかの期間で見れば、別物になっているかもしれないが、一年ごとの変化は大きくはない。これは、失礼にはならない。生徒は毎年変わるから、初めて触れる内容なのだ。二度も三度も繰り返して予備校の授業など聞くものではない。

 オイラは、毎年教材の一部を入れ替えていたが、大学の先生など、真っ茶色になったノートを片手に講義をしたりする場合もある。教材の入れ替えを行うオイラの方が良心的だと思うが、大学の授業も二度三度と聞くものではない。二度三度と聞くとしたら学生側に問題ありなのだ。

 一度使おうが二度使おうが、新規の読者さんには初めて触れる内容なのである。

【 バックナンバーは編集して再利用をはかる 】

 メールマガジンは発行し続けないと存在さえも忘れられてしまう悲しいメディアだ。

 ホームページならば充実したコンテンツのものを作り上げると、多少のアクセス数の減少はあるものの、大御所サイトとして存続することは可能である。しかし、メールマガジンは発行を辞めた時点でどんな人気マガジンも存在しなくなる。

 よく、ホームページでバックナンバーを公開しているサイトを見るが、ユーザーとしては何らかの形で分類したものの方が読みやすい。 「○○号」や「○月○日発行号」では何が書いてあるか分からない。バックナンバーをズラズラ並べているだけで読んでもらえるなんて、感覚的にもかっこわるい。

 メールマガジンで発行したコンテンツは、配列を変え、多少のリライトを加えるだけで、ホームページとして再利用できる。感覚的には、雑誌の連載を単行本にする感じだ。発行するだけで、バックナンバーを表示するだけで終わるのではなく、ホームページでの再利用を考えてみよう。