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オイラと栄光のオンラインソフト

 オイラが初めてパソコンに触れたのが1988年の秋だった。パソコンを使えば何でもできると(思って)、PC-8801FRを中古で買った。こんな中古パソコンでも、当時は10万円を軽く超える値段だったからびっくりだ。

 すぐにこのPC-8801FRの購入は失敗だと分かった。時代はすでにPC-9801の時代に突入していたのだ(と理解している)。しかし、そうそう新しいパソコンを購入できるはずもなく、このおんぼろパソコンとは一年くらいつきあった。

 一年も使うと、けっこうデータもソフトもたまってくる。ここで潔くPC-8801FRの呪縛から解き放たれればと今では思うのだが、これらも活用したいということで、8801も9801も両方のソフトが動くという98DOの中古を18万円くらいで購入した。

 今、思えばコレも失敗だった。すでにCPUはV30から80286の時代になっていた。しかし、当時のオイラは、98のソフトが動くことですごく満足をしていた。

 当時はすごくソフトも高かったし、一太郎Ver4とか動かそうと思ったらメモリ増設が必要だった。当時はメモリが1Mあたり3万円くらいしていた(と思う)。とても大学生が簡単に買える値段ではなかった。そこで、オイラはオンラインソフト(当時PDSと言っていた)へとシフトしていった。

 オンラインソフトならば、通信費だけでダウンロードできるし、メモリもそんなに必要としない。オンラインソフトを使いこなすにはそれなりの知識が必要だが、大学生のオイラには時間は十分にあった。

 そんなわけで、オイラとオンラインソフトのつきあいは13年くらいになろうとしている。

【 オイラとFD 】

 オイラが一番感動したオンラインソフトはファイル管理ソフトのFDである。

 DOSの時代、いちいちコマンドを打ち込んでパソコンを動かさなければならなかったが、このFDのおかげで、コマンド打ちから解放された。カーソールを動かし、リターンキーを押せば、ソフトが作動した。

 このソフトは、当時のメル友から、使い勝手が良いよとフロッピーで郵送してもらったのだが、起動直後、市販ソフトの違法コピーかと思ったほど秀逸であった。こんなソフトが無料で配布されているなんて、とても信じられなかった。

 しかも、このFDは非常に軽くコンパクトだった。しばらく使っていないので正確なバイト数は覚えていないが、30Kくらいであっただろうか? 今では考えられないくらいのサイズである。このソフトはWindows3.1の時代まで愛用した。

 さすがに、Windows95時代になると、DOSソフトの宿命と言おうか、ロングファイルに対応できなかったりもしたので、お役ご免となったが、このソフトの使い心地が忘れられず、一番使い勝手の似たソフトである卓駆を使うようになったのである。

 もし、このFDの存在を知らなかったら、オイラはオンラインソフトを真剣に使うようなことはなかったであろう(と確信している)。

【 オイラとW-TERM 】

 88時代、オイラはP1-Term(表記はこれで正しいかどうか自信はないが)を使って、パソコン通信をしていた。88にはJet-Term(これも表記が正しいはどうかは疑問)といったマニア向けソフトがあったが、会社がつぶれたかどうかで、入手が困難な状態だった。

 98DOに乗り換えてから、オイラが使ったのは「まいとーく」だった。今、「まいとーく」というと、ファックスソフトを思い浮かべるであろうし、現にオイラもそれを使っている。

 このまいとーく、定価で28000円位したと思うが(記憶は定かでない)、割と使いやすい万人向けのソフトで、当時の通信ソフトの定番だった。

 ところが当時は電話代が高かった。今みたいにテレホーダイはないし、タイムプラスもない。おまけに通信速度が1200bpsか2400bpsと極めて低速であった。ADSLと単位が違う通信速度である。

 こうなると、時間との戦いである。メールをチェックして、自分の行きつけのSIG(オイラはPC−VAN派だったのでフォーラムとは言わない)の書き込みを読んで、必要ならば書き込んでと、オンラインでやっていては、とんでもない電話代を請求されることになった。そこで巡回マクロが必要となる。

 まいとーくは使いやすいソフトだったが、機能的にはいまいちだった。CCTなんとか(だったと思う)というマニア向けのソフトもあったが、そうそう新しいソフトを購入するわけにもいかない。

 そこでオンラインソフトとなるが、当時はW-TERMがすごい勢いで勢力を伸ばしていた。無料で、しかも高機能。巡回用のマクロも用意されていた。しかも、「日刊W-TERM」といわれたように、毎日のようにバージョンアップが重ねられていた。

 W-TERMは市販ソフトを越えたオンラインソフトであった。

【 オイラとDIET 】

 オイラのハードディスクは当時40Mであった。今、メモリだって、最低でも128Mは必要、せめて256Mは欲しいと言われている時代である。このハードディスクも、8万円くらいしたと思う。とても高価であったのだ。

 買ったときは、この40Mという数字は、十分な容量と思えたが、サイズは小さいと言ってもオンラインソフトをバンバンインストールすると、だんだんと空きがなくなってきた。

 そんなとき、DIETという実行ファイルを小さくするソフトが登場した。このソフトで片っ端から実行ファイルを小さくした。おかげで、ハードディスクにも少し余裕がでてきた。

 このソフトのすばらしい点は、起動時間がほとんど影響がないことであった。ファイルを小さくできても起動に時間がかかっては意味がない。市販(エコロジーとか販売していた会社だったと思う)でも、同じようなソフトは販売されていたが、DIETの方が圧縮率は、はるかに高かった。

 今は大容量のハードディスクも安いので、わざわざ実行ファイルを圧縮する必要もなくなったが、当時はものすごくありがたいソフトであった。

【 オイラとPI 】

 パソコン通信時代、画像のフォーマットは何種類かあった。QLD、XLD4、MAG、PICと懐かしい限りである。

 当時画像データはフロッピ−ディスクで保存していたが、5インチのディスクで100円くらい、3.5インチは300円以上していた(と思う)。けっこうな値段がしたのである。

 そこで、できるだけ1枚のディスクに多くの画像を入れたい。圧縮率の言い画像フォーマットが欲しい、そんなときにPIは登場した。MAGやXLDと比べて、どのくらいの圧縮率か、正確な数字は覚えていないが、2/3くらいにではなったのではないだろうか?

 せっせと、MAGやXLD4をPIに変換したものであった。

 このPIの優れているところは、表示速度が遅くない点であった。MAGよりは表示速度は遅いが、それでも実用に耐えられたと思う。

 なんか、すごくセコい話をしているようだが、当時はファイルを小さくすることはある意味至上命題のようなものであったのだ。