人気メールマガジンの作り方概要〜どうすれば読者が増えるの? どうすれば人気メルマガになるの? 効果的なメルマガの告知方法はあるの? 徹底的リサーチにより、人気メルマガ発行のノウハウをリリースします。

熱心な読者さんを獲得しよう

【 オフラインにはものすごいパワーがある! 】

 人間のパワーはすさまじいものがある。

 もうだいぶ前の話になるが、どこかの親子がある古典的な名作を葬ってしまったことがある。何千万人の人々に親しまれた古典的な名著でさえ、ある親子の大きな声の前に吹き飛んでしまった。この古典的な名著の内容はともかくとして、表現の自由とか出版の自由は大きな声さえあれば吹き飛んでしまうことを証明してしまった(これに屈した出版社や担当の編集長も情けないと言えば情けないが)。ことのぜひは専門でないので言及はしないが、これがオンライン上で上がった声だったら、「便所の落書き」としがらみだらけで言いたいことも言えない言論人のひとことで終わっていたであろう。

 ネット内では2チャンネルが異常な盛り上がりをキープし続けているが、現実社会にどのくらいの影響を与えているかというと、ほとんど影響力はないと言っても差し支えないだろう。2チャンネルは2チャンネル内で完結しているからである。2チャンネルに集った人々が一斉に行動を起こしたらと考えると、胸がときめくが、夢物語でしかない。自分のサイトに来たメールを世論と勘違いして乱を起こした代議士もいたが、届いたメールはサイト内で完結した応援メールであり、世論とは別物なのである。ほとんどの人たちはどうでも良いと思っているのである。

 現実の世界では数人の大きな声が、ネット上の万単位の声を凌駕してしまうのだ。

【 熱心な読者さんこそがメールマガジンの生命線! 】

 メールマガジンにしろホームページにしろ、熱心な読者さんがつかないと長続きしない。

「おもしろいですよ」「がんばってください」と励ましのメールが届かなければモチベーションは続かない。「こんなこともありますよ」「こうじゃないですか?」と、情報を提供してもらったり適切な批判をしてもらったりしないとネタは続かないし、方向の軌道修正もできない。

 良総購読者数何人と紹介文に書いてあるメールマガジンがあったりするが、広告目的ならば発行部数は重要なファクターになるが、どのような利益を得られるかと総購読者数は比例するものではない。

 熱心な読者を集めるにはマニアックなテーマが良い。たとえテーマを一つに絞り切れたとしても、下手に購読者数が増えてしまうと、当たり障りのないコンテンツになり、熱心な支持者は得られない。読者が多いので、書きたいことも書けない一般紙のようになってしまう。

【 声の大きい熱心な読者さんを獲得しよう! 】

 世論を動かすのは「何人がそう思っているのか」ではなく、「どれだけ大きな声が出せるか」である。大多数の人間が「そんな馬鹿な?」「どうしてそれが?」と疑問に持つことでも、声の大きいヤツには押し切られてしまう。

 メールマガジンにしてもそうで、声の大きい読者を集められれば、たとえ少数購読者だとしても、影響力を持つことができる。声の大きい読者を集めるには、ほとんどの人間にはまるで関係ないが、特定の人間にとってはとても大切なテーマを扱うことである。それで、オンラインという架空の世界からオフラインという現実の世界へと発展していくのである。世論を動かすのは難しいが、デカイ声さえあれば世論もどきを作り上げて、世論を動かしているように見せることは可能なのである。

 少数にとっては切実な問題・重大な関心事をテーマに扱い、声の大きい読者を集めるこられれば、その存在を何倍にも、何十倍にも多く見せるのは可能なのである。

【 声がでかければ何でもできる! 】

 郵政民営化に反対している郵政族議員がいる。しかも影響力を持っている。

 しかし、郵政が民営化されて本当に困る人たちたちの投票で議席はいくつとれるのかを考えてみると、せいぜい参議院の比例区で一人くらいなものであろう。一議席くらいだったら、賢そうな芸能人やテレビに出まくっている評論家を持ってくることに成功すれば、議席はラクにカバーできてしまうのだ。サスケ先生にご登場願えば、このくらいの票数は集まってしまう(だろう)。

 参議院、一議席分くらいの勢力でも、声がでかければとても大きな影響力を持つことができる。声の大きい人たちを集めることができれば、購読者1000や2000でも、何かをやることは可能なのである。

【 情報を発信して情報を集めよう!】

 もうだいぶ昔の話になるが、「情報を発信するところに情報が集まる」って、表紙に書いてあった雑誌を見たことがある。古い話なので、何の雑誌なのか記憶にはないが、これはすばらしい言葉であると今でも思っている。オイラがホームページを開いているのはある意味情報収集が目的だったりする。

 ホームページを開いていると情報を教えてくれるありがたい人たちからメールが届く。オイラが全然知らない情報だったり、オイラとは逆の考えだったりするが、その情報を吸収することで、ますます情報量は増え、寄せられる情報量もますます増える(もちろんガセや相手にしてほしいという寂しがり屋さんからのメールも多いけど……)。

 そして、マスコミから取材のオファーがくるようになる。当然取材にくるマスコミの人間は、オイラだけではなくいろいろなところに取材に出かけたり調べたりしている。その量はとても限られたスペースでは収まらない。取材をされつつも、オイラはいろいろと質問をし、記者さんたちの膨大な取材情報を逆取材して、スペースに制限のないホームページに掲載したりする。新聞や雑誌に載らないマスコミ情報が掲載されたりするわけだから、内容的には個人の限界を超えたものになる。

 最初の情報が寄せられるまでは大変ではあるが、ポツリポツリと届くようになれば、あとは雪だるま式に内容は充実してくる。

【 メールマガジンをオフラインへつなげよう! 】

 オイラはネット真理教の信者ではない。どちらかというと、インターネットは胡散臭いものであると感じているし、性善説に基づいてネットの将来性を熱く語っている人間を見ると「良い人なんだなぁ」「純朴なんだなぁ」と感じてしまうタイプだ。オイラがこんなメールマガジンを発行しているのも、誰かと知り合いたいからに他ならない。もちろん知り合うというのはオフラインでの話だ。オンラインで完結する人間関係もあるが、オフラインにはかなわない。

 オイラは取材をしたり受けたりしたりするが、ほとんどが対面で行われる。電話でも話しはできるし、いくら話しをしたって、ひとこと二言のコメントで終わるのだから、メールで十分だ。それにもかかわらず、わざわざ会いに行く。オンラインでは完結しないのだ。

 ネットで済むようなことはネットでとなるかもしれないが、オフラインの重要性が変わることはない。メールマガジンもいかに熱心な読者さんとオフラインの関係へと結びつけられるかが大切になる。