「自由に使える環境に関する作文」とは……作文コンクール花盛りである。毎日新聞の読書感想文コンクールを筆頭に、「税に関する作文」、さらには「年金の作文」まである。大きな主催者や小さな地方自治体と、たくさんコンクール・コンテストがある。しかし、コンクール・コンテストがあるということはそれに応募する作文がなければならない。そう、作文を強制的に書かされる児童・生徒諸君の存在が不可欠なのだ。そんな児童・生徒諸君の助けになればというのがこのホームページ「自由に使える環境に関する作文」の目的とするところである。 |
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あなたは2005/07/15以来 人目のお客さまです 「自由に使える環境に関する作文」はリンクフリーです■「自由に使える環境に関する作文」使用条件
【！警告！】 「自由に使える環境に関する作文」が閲覧できない生徒諸君へ「自由に使える税に関する作文」はPDFでアップしてあります。閲覧できないのは「Adobe Reader」がインストールされていないか、もしくはバージョンの古いものを利用していることが原因と考えられます。以下のサイトで最新版の「Adobe Reader」のインストールをお願いします。 ■自由に使える環境に関する作文〜はじめに40日しかない夏休みだが、読書感想文に、生活作文、それにお絵かきに工作といろいろと宿題が多い。拙者は学校を卒業してだいぶ経つが、この夏休みの宿題、役に立ったという経験が今までにない。役に立ったと言えば、8月31日にほとんど手つかずに残った宿題を一気に片付けたときに身に付けた集中力くらいなものである。 この夏休みの宿題、受験にも役に立たなければ社会に出てからも役に立たない。影響を与えるとすれば「内申書」だけで、内申書も高校入試には関係あるが、大学入試にはほとんど意味がない。これほど役に立たないものもないのだが、役に立とうが立つまいが、宿題にされた生徒諸君にはそんな将来のことよりも目先の提出期限の方が大切なはずだ。そんなわけで、このホームページで学校提出用に限り著作権フリーシリーズの第三弾として「自由に使える環境に関する作文」を公開することにした。 環境に関する作文から解放された時間で受験勉強をするもよし、部活動に励むもよし、青春を謳歌するもよしということで、有意義な夏休みを過ごしてほしいと切に願いばかりである。 ■自由に使える環境に関する作文〜「川がきれいになった！」おじいちゃん。おばあちゃんが田舎に住んでいるというシチュエーションにすると、作文が生き生きとしてくる。実際どこに住んでいるかは関係ない。もし、お父さんの方のおじいちゃんのばあちゃんと同居していたら、お母さんの方のおじいちゃん、おばあちゃんにすればよい。 なお、自由に使える環境に関する作文は全編原稿用紙3枚のみとする。4枚〜5枚が指定された場合は、適当に何かを書き込んで分量を増やすようにしよう。指定枚数4枚以上の場合は、運が悪かったと思って水増し作業に励んでほしい。 ■自由に使える環境に関する作文〜「お父さんのふるさとにゴミの山ができてしまってさあ大変！」おじいちゃんおばあちゃんは田舎暮らしという設定するとき、具体的な地名は書かないようにしたい。地名から、創作（でっち上げ）とばれてしまう可能性がある。田舎は田舎でいい。そうすればセンセイ方や審査員は自分のイメージする田舎を勝手の思い浮かべてくれる。 ■自由に使える環境に関する作文〜「有効に活用しよう」「環境を守ろう」が環境に関する作文の基本ラインだが、環境を守ろうとすると犠牲になる人が出るのも事実。環境を守るのはもちろん大切なことだし、否定すべきではない。しかし、環境のことしか考えない環境原理主義者になってしまうのは考えものである。日本の将来を背負う君たちに求められるのは、多角的な角度で物事を考えることのできるバランス感覚だ。 以下の環境に関する作文を使う使わないは君たちの判断だが、このような視点もあるということを忘れないでほしい。 ■自由に使える環境に関する作文〜「空き缶拾いの少年たちを見た」作文はテレビで見たことの感想よりも自分が実際に経験したできごと、当事者になったことの方が読む人間にはおもしろい。テレビで見た酸性雨による被害や焼き畑農業による熱帯林破壊の話を元にした受け売り作文よりも、実際に空き缶拾いをしたときの経験を書く方が作文は生き生きとする。 特殊な体験談を創作することは難しいが、空き缶拾いなどは君たちも経験があるだろう。それを元に場所と周りにいる人を変更するだけで立派な環境に関する作文になる。
■自由に使える環境に関する作文〜「かわいそうな動物たち」その1動物を弱いものの立場で登場させると、センセイ方や審査員はウルウルだ。もし君がカラスに頭をつつかれて、機会があったら電動銃で撃ち落としてやりたいと思っても、そう書いてはならない。カラスに頭をこづかれる悔しさや怖さは察するが、君たちが提出するのは環境の作文なのだ。森林が伐採され住むところを失って都会で生活するカラスはかわいそうだとカラスの立場に立つ作文を書くと、カラスに頭をこづかれたことのない純真純朴なセンセイ方や審査員たちは感動してしまう。 クマが町に現れても、木の実がなくて畑に出てくるクマを被害者の立場で書いたとしても同じことだ。目の前に大きなクマが突然現れた経験のない素朴まっすぐなセンセイ方は、クマがかわいそうとほろりとしてしまう。実際、クマに襲われたことがないのだから、クマの恐怖なんて分からない。猟友会に射殺されたクマの姿をテレビで見て涙ぐんでしまう方々なのだ。 これは動物愛護の作文にも流用できる。動物愛護の作文もこぢんまりとしたスケールでとコンクールを行っていたりするので、宿題になっている場合には流用するのが賢い選択だ。
■自由に使える環境に関する作文〜おわりにいくつか環境に関する作文を書いたが、どれを選ぶかの判断が君たちに残された最後仕事だ。動物好きのセンセイなら「動物の関連」を、ボランティアが好きなセンセイなら「空き缶」をと、一学期を通して君たちが観察したセンセイたちの嗜好を考慮して、最適のテーマのものを選ばないと、高い評価は得られない。センセイ方の興味を理解し、それを文章で表現することでより高い評価を得られると言うことを覚えておこう。これはのちのち大いに役に立つ教訓となるはずだ。 環境に関する作文の拘束から解き放たれた君たちは、二度とこない2007年の夏休みを十分にエンジョイしてほしい。そして、心に残る40日間として、将来の財産にしてもらえれば、この上ない喜びである。 【おわり】
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